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2016/12/01(木)
★「写経」−仏さまの教えを体感できる修行−














12月です。年賀状の注文、お歳暮を出す、来年のカレンダーを揃える、正月用品の買い出し、お堂の大掃除、来年一年分のお札作り、年始に向けての準備などなど、一年を締めくくる師走らしいアレコレをそろっと始める時期になりました。

本格的な冬(=積雪)を目前に、ニイガタはみぞれ交じりの冷たく荒れた西高東低の「冬型」の天候が多くなり、天気が良い日はとても貴重になりつつあります。けやき、桜、もみじ、イチョウなどなど、境内の紅葉した樹木のすべてが落ち上げ、晴れた日には住職とふたりで落ち葉掃きに余念がありません。

間もなく迎える「積雪」の前に落ち葉をきれいに掃いて処分しておかないと、来春の雪解けのあと、地面に越冬をした汚い落ち葉が姿を現し「なんで昨秋にしっかり掃いておかなかったかなあー」とものすごい後悔をすることになるから、これも大切な狹濟拇扠爐里劼箸弔任后(落ち葉の最後の狒躬転紊沖爐魯轡襯弌爾気鵑砲願いします)


さて、さっそく前回の「おてら通信」で紹介しました、新潟第一教区寺庭婦人会「研修会」の「◆講義」に続き、今回は「◆実修」で体験した「写経」についてお話ししたいと思います。

寺庭婦人や檀信徒にとって最も経験者が多く、最もポピュラーなのが「御詠歌」と紹介しましたが、「御詠歌」に次いで、実践人口が多いのは「写経」だそうです。

たしかに、西生寺にも写経をされた方が倏七亅爐僕茲蕕譴襪海箸じわじわと増えてきているようです。しかし私は「写経」をしたことが一度もなく、受付寺務所で倏七亅爐卜ち会うたびに、

「お寺の人間が一度も写経をしたことがないというのはいかがなものか?」

という思いがむくむくと大きくなっていました。それによく考えてみると犲矛个砲弔い討涼亮韻ゼロに近い爐海箸眸縮澄

「26年間、自分はお寺でいったい何をしてきたのだろう…」

とあきれかえるくらい長いあいだ避けて通ってきてしまった「写経」なのでした。

講義を受ける前、「写経」について自分が抱いているイメージや知っていることは以下のとおり。

・「願かけ(祈願)」のために行う(千羽鶴を折るみたいな)
・一日一枚とか写経をして数百枚単位で納経する人がいる
・心を落ち着かせる効果がありそう(茶道みたいに)
・字が下手とか上手いとかじゃない
・写経をしたら納経する

以上です。

というわけで自身の「写経無知&写経未経験問題」を克服すべく、興味津々で「研修会」に参加したのでした。

まずは「写経をする」前に先生の講義がありました。以下は「写経について」講義で学んだことです。

【写経の手引き】
◎写経とは?
仏さまの説かれた真実の教えである「お経」を書き写すことを「写経」といいます。お経を書き写すことにより、仏さまの教えを体感することができる修行のひとつです。

◎写経をするお経の種類
書写するお経でもっとも一般的なのは「般若心経」です。うすい灰色字で般若心経などの下字がある用紙に、自らの筆で下字をなぞりながら書写をしていく「なぞり写経」は初心者でも気軽に写経をすることができます。

◎いわれ
お大師さまの残された文章の中に、弘仁9年の春、天下に疫病が流行し、嵯峨天皇が「般若心経」を写経して祈願され、疫病が治まったと記されており、古くより大変功徳のあるものといわれています。

◎功徳
「所願成就」を祈願して写経をする他にも、近しい方が亡くなった時や、法事の時、あるいはお彼岸やお盆にあわせて「写経」をすることは、その功徳を精霊に回し向ける心からの祈りとなります。
また、日々の生活に追われ、いつしか悩みや苦しみの世界に取り囲まれている私たち。心を込めて、仏さまの教えを一字一字書き写していくうちに、私たちが本来持っている仏さまの心「安らかなる心」を取り戻すことができるのも犲矛个里翰益爐任后


【写経で身に付ける「5つの力」】
1、「信力」(しんりき)…仏さまの教えを信じる力
2、「精進力」(しょうじんりき)…仏さまの教えにしたがって励む力
3、「念力」(ねんりき)…仏さまの教えを持ち続ける力
4、「禅定力」(ぜんじょうりき)…仏さまの教えにより精神を統一する力
5、「智慧力」(ちえりき)…仏さまの教えを身につける力


【写経の実践】:準備
◎場所(自宅で行う場合)
写経は私たちの修行として行うわけですから、写経する場所はいわば修行の道場です。
自宅で行う場合は「仏壇」に向かって行うのが最もふさわしいのですが、なければ適当な部屋に御本尊さまの掛軸をかけ、香を焚き、灯明やお花で荘厳します。それもできなければ、静かできれいに整とんされた部屋で、ご本尊さまがいると観想して行いましょう。

◎写経をする時刻
写経には特に定められた時刻はありませんが、電話や来客、家族の団らんなど猴遒礎紊ない時爐鯣鬚院∪鼎な時刻を選ぶことが大切です。

◎用意するもの
筆&硯&墨、もしくは写経用筆ペン、下敷き、文鎮、手本、用紙


【写経の実践】:作法
◎書きはじめる前に
机の上に道具の準備が整ったら、口をすすぎ、手を洗い、心と体を清めます。
そしてご本尊さまに向かって合掌し着座(正座)します。
読経「智山勤行式」をお唱えします。
姿勢を整え「禅定」します。
大きく呼吸を2、3度してから次第に普通の呼吸に戻し、心に「ご本尊さまと私は一体である」という観想をします。
心が落ち着いたら、いよいよ筆をとって写経に入ります。

◎書き方と心構え
当然ですが、写経は「上手い下手」ではありません。
写経は一字一字をご本尊さまと観じ、写経用紙の上にお迎えし、お祀りする気持ちで丁寧に書写します。書写中は雑念を離れ、平静な心で書写します。途中で心に落ち着きが欠けたと感じた時は、直ちに筆を止め、しばらく禅定し、再び書写するように心掛けましょう。

◎書き終わったら「奥書」の書き方
写経が終われば最後に「願意(願いごと」、「書写年月日」、「氏名」等の牘書爐鬚靴泙后
写経では亡くなった方の供養や、家内安全などの犁Т雖爐鯤さまにお伝えするため牘Π扠爐硫爾法峇螳奸廚魑入します。
筆を置いたら、校正をし、間違いのないことを確認して合掌します。


【写経をお寺に納経する】
お経をお寺に納めることを「納経」といいます。書いた「写経」をお寺に納経してみましょう。
◎納経の意味
「納経」をするということは写経した人の願いをご本尊さまに聞き届けていただくことで、お納めした方とご本尊さまとご縁が結ばれることです。お納めするお寺は菩提寺をはじめ、四国霊場や、観音霊場などのお寺、あるいは有縁のお寺にお納めします。
納経することで本当の意味で写経が完結したといえます。

参拝先で「御朱印(納経帳)」をいただく場合は、写経をして納経するよう心がけましょう。
ブームが定着した感のある「御朱印」ですが、本来は、写経をお寺に納めましたという証拠の印を納経帳に押したことが「御朱印」の由来です。



さて、講義のあと、いよいよ実際に「写経」を実践する時間が来ました。

先生は「写経をすると、心が落ち着き、すがすがしい気持ちになれる」とおっしゃっています。一枚を写経する目安はだいたい30分〜40分ほどだそうです。

しーんと静まり返った部屋のなかで皆、筆をとり「般若心経のなぞり写経」がはじまりました。

書き慣れない難しい漢字が予想以上に多く、なぞり用紙とは別に用意した「見本」とにらめっこしながら一字一字書いてゆきます。きっと漢字の書き順もめちゃくちゃなのでしょうが、とにかく書写をすすめてゆき、せっかちな私は20分足らずで完了してしまいました。

初めて「般若心経の写経」をしてみた私の感想です。

「般若心経」は基本中の基本なので、我々寺庭婦人も唱え慣れているお経です。しかし、唱えるのと書くのとでは大違いでした。

書写しながら自然と心の中でおなじ部分の般若心経をお唱えしていた私ですが、書き写していると「大般若経(600巻42万文字)」をぎゅっと276文字に凝縮した「般若心経」の、ご利益のある一字一字を再認識することとなり、自分の心にもしっかりと経文を刻んでいくような気持ちになりました。

「こういうことが仏さまの教えを狢隆兇垢覘爐箸いΔ海箸覆里もしれない」

と、自分なりの結論に達したところで、先生のおっしゃっていたとおりなんとなく邪念が消えてすがすがしい気持ちに包まれたのでした。

今回、研修会で「写経」を経験してみたことにより、今後、当山に納経に来られた方に対しても狄換修┃爐違ってくるのではないかしら、と思いました。「知っている」「聞いたことがある」という「知識」も大切ですが、実際に「体験(経験)してみる」という事の大切さも学びました。

みなさんも機会があればぜひ一度「写経」を体験されてみてはいかがでしょう。



●画像左…写経セット(般若心経なぞり写経)
●画像右…寺庭婦人会研修会「写経」の様子



2016/11/14(月)
★新潟第一教区寺庭婦人会「研修会」に参加しました。














私の所属する『真言宗智山派新潟第一教区寺庭婦人会』の「秋の研修会」が新潟市内の「不動院」さまを会場に行われました。2、3年ごとに行われている秋恒例の「研修会」ですが、ここ数回は寺社仏閣を訪ねるなどの「日帰り研修旅行」でした。

今年の研修会は、総本山「智積院」の教化実践部門である、東京の「智山研修センター」より講師をお招きして「(仏教の)基本知識の講義」と「写経の実践」という爐勉強爐鮟纏襪靴親睛討任箸辰討睥匹ったです。

その理由のひとつに、新潟第一教区の寺庭婦人会員に続々と若いお嫁さんが加わったことです。

若手会員の声として、

「檀家さんにいろいろ質問されたときに答えられないから勉強したい」
「はっきりいって檀信徒の方がよっぽどくわしい」
「一度、基本をしっかりと学びたい」
「できればなにか実修もしたい」
「写経をしてみたい」

などの意見が多かったためです。こんな意見をもとに会長さんを中心に「役員会」を開き(いちおう私も役員)、

「では今回は日帰り研修旅行ではなく、本山から講師を招いて、仏教に関する基本的な事を幅広く取り上げる爐泙犬瓩癖拔会爐砲靴泙靴腓Α」

となったのでした。


寺庭婦人というのは、本山で修行をして僧侶の資格を持つほんの一部の寺庭を除いて、そのほとんどは猜教を正式に学んだことがない人爐任后

何かしらのご縁により、僧侶の夫に嫁いでいきなり寺庭婦人となった、もしくはたまたま結婚した相手が僧侶だったみたいな感じなのに、結婚したとたんに、

「寺庭婦人としてお寺や僧侶を陰で支え、仏教や仏事の知識も身に付け、檀信徒の接待などをしてください」

ということが多いのです。

右も左もわからないだらけの中で寺庭婦人デビュー。で、檀信徒の皆さんはというと、ヒヨッコの自分に対しても最初から牋貎輿阿里寺の奥さん爐箸靴得椶靴討れるので、思いもつかないような狷餔彭戮旅發な事の質問爐鯤慎い任靴討たりして(笑)、

「どうしよう、申し訳ないけど分からない」

となります。お寺にかかってきた電話を取るのも怖くなってしまいます。

「そんなことは、僧侶のだんなさまに聞けば良いのでは?」

との声が聞こえてきそうですが、意外とそこら辺は、夫婦・家族というものは、めんどくさがるというか、感情的になるというか、こちら側のあまりに爛描膿佑垢る質問爐法屬修鵑覆海箸眞里蕕覆い里」みたいになってしまうのです。


というわけでベテラン寺庭から若手寺庭まで幅広い寺庭婦人が会場の「不動院」さまに集まり、以下の内容「◆講義」と「◆実修」の2本立てで「研修会」は行われました。

****************************◇研修会◇******************************************
【講師】:真言宗智山派「智山教化センター」非常勤講師「妙法院」住職 塩地義法師

◆講義:「本山の強化目標、年次教化目標」について
本山の教化目標:『生きる力〜安らかなる心をともに〜』
→教化年次テーマ:「仏さまに祈る」(智山勤経式・巡礼・遍路・団参)
→教化年次テーマ:「仏さまと出会う」(写経・写仏・御詠歌・阿字観)

◆実修:「写経」般若心経(なぞり)写経
********************************************************************************

初体験となった「写経の実修」や「写経について」はあらためて次回、ご紹介したいと思いますので、今回は「◆講義」で学んだことを、先生のお話やいただいた資料をもとに簡単にまとめたいと思います。それではどうぞ。


『本山の教化目標』というのは、3年ごとに変わります。我々寺族が学ぶ意義としては、自身の啓発はもちろんのこと「仏さまの教え・仏教の教え」を檀信徒の皆さんに対して広く伝えていくことにあります。

ではさっそく講義の柱となる、

本山の教化目標『生きる力〜安らかなる心をともに〜』とはいったいどういう教えなのでしょう?資料ではこう記されています。

『― 仏さまに祈り、仏さまに出会う中で、私たちは安らかなる心を感じます。仏さまに見守られながら、安らかなる心を多くの人たちと分かち合えば、苦しいことや悩みを乗り越え、生きる力があふれてきます―』

つまり、

「仏さまに祈り、仏さまに出会って、生きる力、安らかなる心を得よう!」

ということです。

では具体的に猜さまに出会うために牴燭鬚垢譴个茲い里任靴腓Α

その犇饌領祗爐魘飢叔次テーマ『仏さまに祈る・仏さまと出会う』で提案しています。
(※年次テーマとは、3年ごとの教化目標をもとに1年ごとに設定されたテーマです)

≪仏さまに出会うために≫
1、 お仏壇の前で「智山勤行式」をお唱えしましょう。
(※「智山勤行式」とは誰でもお経を唱えられるように、十善戒・般若心経・光明真言などをセットにしたもの)
2、「巡礼・遍路・団参」で本山や霊場をお参りして仏さまやお大師さまを体感しましょう。
3、「写経、写仏、御詠歌、阿字観(瞑想法)」などを実践して仏さまの功徳をいただきましょう。

仏さまに祈り、これらのことを体現(=実践)することにより「仏さまに出会って、生きる力、安らかなる心を得よう」ということなのでした。


特に今回の「研修会」では、実践している檀信徒も多い『御詠歌・写経・写仏・阿字観(瞑想)』についてさらに詳しく学びました。

ひとことで言うとこんな感じです(↓)。

◎『御詠歌』…(仏さまの教えをやさしい言葉と美しい旋律でお唱えする)
◎『写経』…(仏さまの言葉、教え(経)を書き写すことで功徳をいただく修行)
◎『写仏』…(仏さまの御姿を書写することでその功徳をいただく修行)
◎『阿字観』…(弘法大師さまが誰にでもできる修行として説かれた「密教」の瞑想法)


寺庭婦人や檀信徒にとって最も経験者が多く、最もポピュラーなのが「御詠歌」です。本山のデータでは犹庭婦人の3人にひとり爐御詠歌をしているそうです。

また、「御詠歌」は寺庭婦人が師範(資格をとる)というパターンも多く、寺庭婦人が自坊を会場に、定期的に「遍照講(御詠歌教室)」を開いていることも多いです。当山の住職も師範なので毎月28日に、兼務するお寺「弘願寺」(新潟市内)で、信徒のおばあちゃんたちを集めて遍照講を開催しています。

私は「御詠歌」、「写経」、「阿字観」は経験がありませんが、「写仏」は以前の「寺庭婦人会研修会」で体験したことがあります。

最後の「阿字観」は爐△犬ん爐汎匹澆泙后J垢慣れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。この「阿字観」は狄晋戚教独特の瞑想法爐任后M名なのは、曹洞宗の「座禅」ですが、同じように座禅をして瞑想をします。

大きな違いは「座禅」は狄瓦鯡気砲垢覘爐里紡个掘◆岼せ観」は「阿」という字を意識して呼吸し、宇宙の大日如来さまとひとつになるという瞑想法です。

いま世間ではちょっとした「瞑想ブーム」なので個人的に阿字観は気になりますね。

研修会では、御詠歌、巡礼遍路などの種類別に「教化年次テーマ説明パンフレット」をたくさんいただきました。どれもこれもイラスト&写真満載で、仏教を体感するための基本的な事が分かりやすく説明されています。

一冊ずつじっくりと読み返し、脇目もふらず、雑念を取り払い、真剣にこの冊子と向き合い、内容をすべて身に付けることができたなら犧廼の寺庭婦人爐砲覆譴襪海抜岼磴い覆靴任垢諭次

以上さくっと「◆講義」のお話でした。



●画像左…智山派教化センターより派遣された講師の塩地先生
東京にある真言宗智山派「智山教化センター」は、檀信徒の教化育成や、本派僧侶や寺庭婦人を含めた寺族のための「学びの場」です。そこで教える講師陣もみなさん本派の僧侶です。オープンキャンパス的に、自分が学びたいテーマの講義や実修があると、全国から倏心な僧侶や寺庭婦人爐集まります。私も参加してみたいと思っていますが、残念ながらなかなか時間がとれません。

●画像右…研修会終了後の「懇親会」の様子
ふだんは自坊にこもりがちな寺庭婦人。1年に1度か2度しかないこういった集まりは、互いに日ごろの労をねぎらったり、同じ寺庭だから話せる悩みやギモンなどを気さくに話し合ったりと狢臉擇幣霾鷂魎垢両讚爐任發△蠅泙后C棒ただひとりの塩地先生は犹澆泙蕕婿庭の本音トーク爐紡个掘∪鼎に目を伏せておられました(笑)。


2016/11/01(火)
★秋たけなわの西生寺(続)近況報告














収穫の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、芸術の秋ときて、いよいよ紅葉の秋が始まりました。新潟県を代表する『弥彦神社』では今年も11月1日より、盛大に『菊まつり』が開催されています。

樹木に囲まれた境内で、紅葉のトップバッターである「けやき」は早くも落葉が始まっています。晴れた日には広い駐車場にキツネ色のじゅうたんみたいになっている爐韻笋の落ち葉掃き爐日課となりました。紅葉の王様「もみじ」も色付き始めましたが、今年はうちのもみじはちょっと残念な状態になっています。

それというのも、初夏くらいから境内の「もみじ」が虫にやられ、部分的に枯れてしまったのです。庭師さんによると「ここのもみじはまだマシ」だそうで、町中(まちなか)のもみじは全滅した所もあると言っていました。「松喰い虫で松が全滅した時」みたいに全国的に爐發澆幻呂讚爐発生しているそうです。


そうそう犲穫の秋爐箸い┐仞萋、新潟県が米どころ日本一の威信をかけて開発した、話題の高級新品種米「新之助」をついに食べました。なんでも有名ブランド「魚沼産コシヒカリ」と同等か、それ以上の格付けをねらっているらしいです。

来年の全国デビューに先駆けて今年、県内など一部で犹邯拡稜筬爐始まったものの、行列ができて連日あっというまに完売が続いている犖犬里米爐任后「我々の口に入ることはないのかな?食べてみたいな新之助…」とさみしく思っていたら、おすそ分けをいただいたのでした。

ぜったい一度は食べてみたかった「新之助」の味はいかに?

新潟県知事さんが「お祝いなど特別な時に食べてほしいお米です」と力説していたとおり、文句なしにおいしいお米でした。食べ慣れている県産コシヒカリとの違いは、

・より粒が大きいので口の中で米粒の存在感がしっかりと感じられ噛みごたえがある、
・コシヒカリとは違う食感でもっともっちり感(やはり粒が大きいから?)がある、
・冷めた時の甘味がすごい!

好みの固さで炊いた「新之助」は、おかずと一緒に食べるのがもったいないくらいの美味しさでした。もしかしたら我々はふだん新米ではなく犁酣のお米爐鮨べているからなおさら美味しかったのかもしれません。。。(古米、まだけっこう残っています)


というわけで、早いもので今年も残すところ2ヶ月を切りました。今年の私たち夫婦は、認知症を患った長老・園子ママの見守りや介護、書類申請に明け暮れて今日です。

それにしても阿刀家にとって今年は爐なりの激動の年爐箸覆辰討い泙后

前回9月の「近況報告」でもお伝えしましたが、もっと詳しくお話ししますと、じつは、アルツハイマーの園子ママは、8月末に家の中を徘徊中に転倒して寝たきりとなり、さらに無理やりトイレに行こうとしてもう一度転倒、完全に動けなくなり、救急車で病院へ運ばれ、「背骨の圧迫骨折」という結果が出てそのまま入院となったのです。

しかし骨折は治らず、自力での歩行が困難となった母は「車椅子生活」となりました。

段差だらけの建物と建物が、段差のある廊下でつながっているようなお寺での「車椅子使用」は無理なので犲村楚欧燭り爐箸覆辰娠犹劵泪泙硫雜遒箸父さんのお世話、お寺の仕事の両立には限界があり、夫婦で話し合った結果、先月、認知症専門フロアのある「介護施設」へ母は入所しました。

(お母さんは、なぜ自分は車椅子なのか?なぜ自分はここにいるのか?そもそもここはいったいどこなのか?など毎日がギモンだらけの中(説明しても2分くらいで忘れる)、少しずつですが新しい環境に慣れてきたようで、最初目も合わせなかった同じテーブルの入所者の方ともおしゃべりをするようになりました)


入院した園子ママに我々が集中していた矢先、なんと長老のお父さんにも異変が。母が入院して間もなく、長老は大きな「脳梗塞」を起こしてしまい、体にマヒは出なかったものの、軽い失語症を発症し、無気力系の認知症(脳血管型認知症)がいっきに進んでしまったのです。

以来お父さんは「お父さん、○○しますよー」と声をかけないかぎり、1日ぼーっと静かに自分の座イスにすわっているだけで、身の回りのことが一切何も出来なくなり、フル介護みたいになってしまいました。(自力でなんとか歩けるのが救いです)

だけど、壮絶系だった園子ママの時と違って、私たちにあまり悲壮感はありません。なぜなら、認知症悪化でお父さんは、ますますおだやかになり、すっかりカワイくなってしまったからです。なんというか猝される爐箸いΩ斥佞ぴったりな感じです。

自分から話すことはありません。私が言った事に「いやだ」と拒否をすることは一度もなく、少し疑問に感じた時は「おや?」と言うだけで、たいていは「はいっ!」と元気よく返事をするお父さんは、聞き分けの良い子供みたいです。

世間話みたいな会話には「そうか」「そうだな」と相づちを打つのだけど、犹弭庸塾廊爐まるっきりダメになったみたいで、お父さんの考えを問うような質問をすると、おどけた声で「わかりゃ(ら)ない」、「にゃにも(なにも)わからない」と言うだけです。

(ちなみにお父さんは、住職のことも私のことも愛猫タビーのことも「ポチ子」と呼びます)


そんなこんなで、今年に入ってこれまで2年以上続いていた猊稱譴慮守りやお世話爐、あれよあれよといううちに猖楹陛な介護爐悗反覆漾∧譴療湘歹院と入所、子どもに還った父の介護など、我々夫婦もびっくりの激変ぶりなのでした。

こんな状況なので、今年の私の時間は見事なまでに「お寺の仕事」と「父母中心」に回っています。本物の休日というのは結局一日もなく、図書館にも行けなくなり、実家に里帰りもできぬまま犹弔蝪殴月爐箸いΥ兇犬任后


でも「今年はもう仕方がない」と、とうの昔にすっぱりと爐△らめている爐里猫爐っかり感爐呂△蠅泙擦鵝9睥陲納活できなくなった長老と園子ママのことを最優先とするのが、何よりも我々夫婦がやるべき事であるのは間違いのないことで、

「長い人生のなかでは、夫婦の歴史の中ではそういう年(期間)もあるものなのだ」

と理解しています。

お父さんが元気なころ、食卓でよく私に「爐△らめる爐箸廊猝世蕕に極める爐箸いΔ海箸覆鵑世茵あきらめる事はちっともマイナスじゃないんだよ」と話してくれました。どんな時も常にポジティブだったお父さんの言葉が、今の私の心の支えになってくれています。

まあ、外出は自由にできないけれど、毎日の私の楽しみなひととき、大好きな「新聞」だけは毎日ゆっくりと寺務所で読むことができているのでそれだけで充分です。適当に手抜きをして、適当に身の回りに楽しみを見つけ、夫婦仲良く「お寺暮らし」を送りたいです。



●画像左…ツルに実っている「ムカゴ」
住職がいまハマっているのがなぜか「ムカゴ採り」。弘智さまの御開帳で「弘智堂」へのぼるたびに、どこで採っているのか作務服のポケットに、丸々と太ったムカゴをいっぱい忍ばせて寺務所に帰ってきます。(お父さんも子どもみたいと思ったら、住職も子どもみたいです(笑)。)今年のムカゴは粒が大きくて、新じゃが小芋クラスの大きさのもあります。

「塩ゆで」にして食べると、草っぽいような土っぽいような風味と、固めのねっとりほくほく感がたまらなくおいしいですが、私たちの一番のお気に入りは「ムカゴ飯」です。素朴な山の味がなんともいえません。そういえば園子ママは「キノコ採りの名手」でした。秋になると朝、「いてもたってもいられない」とひとりで弥彦山に入り、かごいっぱいにキノコを採ってきたことをなつかしく思い出しました。

●画像右…「泰山木(タイザンボク)」の花の、さらにその後
梅雨の6月から一ヶ月間、これまでにない超当たり年で、芳香な香りと美しい白い大輪の花をたくさん咲かせてくれた、経過観察中の例の「泰山木の花の実のさらにその後」です。

なんと最近になりヘアースタイルの部分が割れて狎屬ぜ造出現爐靴泙靴拭(わお!)予想をはるかに超えたダイナミックな展開に大よろこびの私。私の予想はヘアースタイルの部分がもっと大きく成長すると思っていたのですが、こうきましたかーって感じです。赤い実は犲鎰爐任茲蹐靴い里任靴腓Δ、種ということは将来的には犲き(まき)爐靴ないでしょ!ワクワクするなあ。


2016/10/16(日)
★大好きな国タイ「プミポン国王」の御崩御














タイのプミポン国王が御崩御されました。まずは心からご冥福をお祈りいたします。

生まれて初めての海外旅行(いわゆる新婚旅行)でタイを訪れた私は、タイの魅力に取りつかれ、以来26年間、多い時は年に3回も、飽きずに合計数十回もタイを訪れ、タイ人やタイが大好きになりました。

今では勝手にタイを「第二の故郷」と思っているほどの私は、プミポン国王の死に少なからずの衝撃を受けながらこれを書いています。


「ついにこの日がきてしまった…」というのがタイ国王の死去をニュースで知った時の私の気持ちです。

なぜならタイ人にとってプミポン国王の存在は、日本の天皇陛下とは比べものにならないほどに大きいものだからです。

タイに滞在するたび、外国人旅行者であっても絶対に無視できないのが「タイ王室」の存在です。

タイ人は「王室」を、自分たちタイ人の誇りとして敬うと同時に、とても身近な存在ととらえています。そして隅から隅までタイ国中を視察してまわり、困っていることはないか、民衆の声に耳をかたむけ、困窮を救おうと心を砕かれてきた王様(プミポン国王)のことは皆が大好きです。


日本の皇室や、天皇皇后両陛下も日本国民に十分敬愛されていると思いますが、それは日常においては、各自が心の中にそっと抱いているものであるのに比べ、タイでは王室や国王に対する敬愛の思いは、国、個人に関わらず、思いっきり分かりやすく明瞭に、視覚的に、鮮やかに豪華に表現されています。

都会&地方の田舎どこへ行っても、公共施設やその町の中心交差点、市民公園などには犢餡Δ伐θ泙並ぶ大きな肖像画爐飾られ、王室の黄色い旗や国旗がはためき、何か特別なお祭りがあるのではないかと思わせるくらい常に派手派手アピールです。

テレビでは毎日犧Fの王室の動向爐鯤送していますし、商店や家、車内には仏教の祭壇や名僧のお守りと一緒に、国王やロイヤルファミリーの写真を飾るのは自然なことです。さまざまなサイズやポーズの王室一家の写真や肖像画などを売る「王室グッズ専門店」もあります。


国王に対して敬愛と絶対的な信頼を寄せるタイの人々、国王が病気になられたことをまるで身内の事のように心から心配するタイの人々、「タイバーツ紙幣」もすべてプミポン国王で爐札の折り方爐癲峭餡Δ隆蕕鮴泙蕕覆い茲Δ法廚筏い鯢佞韻討い襯織た佑發い襪曚匹任后

タイ人にとってプミポン国王はそのような絶対的な存在であることを肌で感じている私は、大好きだった自慢の国王を失ってしまったタイの人々の深い哀しみを思うと、気の毒で気の毒で仕方がありません。

プミポン国王が死去された悲しみもありますが、どちらかというと私は、大好きなタイの人々がかけがえのない大切な人を失い、とてつもなく深い悲しみに打ちひしがれていることの方が、より胸がしめつけられている感じがします。

実は日本人に比べて悲しみには打たれ弱いタイ人…

タイ国民は初めて経験するこのとてつもなく深い哀しみに耐えられるのか?
国じゅうが哀しみに沈み、国王を失った喪失感でタイランドは沈没してしまうのではないか?

26年前、初めて夫とタイのバンコクを訪れた日(12月5日)は、ちょうどプミポン国王の誕生日でした。「王さま、長生きしてください」という垂れ幕や立派な肖像画などの飾りに、クリスマスイルミネーションが加わり、市内中心部を流れるチャオプラヤ川の王宮近くで、夜に盛大な打ち上げ花火が何発もあがったことをふと思い出しました。

国王の誕生日を明るく陽気に祝う、お祭りムードの南国首都バンコクの熱気は、海外初体験の私を圧倒しました。その後タイに通うようになると、広大な「王宮前広場」を散歩中に、王宮を出入りする白いロールスロイスに乗るプミポン国王を何度がお見かけした事もあります。


タイの皆さんがこの哀しみを乗り越え、国内が乱れることもなく、再びマイペンライ精神で元気いっぱいの「ほほえみの国タイランド」に戻ることを、タイを愛する人間のひとりとして願ってやみません。



●画像左…バスのフロントガラスに貼られた「プミポン国王と愛犬のポスター」
タイでは、毎年12月に国王から国民にむけて「メッセージカード」が発表されます。国民の間でも有名な王様の愛犬トンデーン(左)とマリー(右)と一緒に写ったこのカードは特に人気が高く、今回の国王死去により王宮に詰めかけたタイ国民の中にも、このカードを手に掲げる人が多くみられました。

●ラオス国境の町ナコンパノムのメコン河遊歩道にあった「巨大な国王の垂れ幕」
この垂れ幕、人の背丈の倍くらいあります。大きな大きな王様のお顔、なんともいえないやさしい表情がとても印象的で「タイ人て本当に王様が大好きなんだなあ」と思いました。(いま見るとちょっと泣けてきます)

一年間喪に服すということのようですが、何年前だったか、プミポン国王の母親が亡くなった時は、大手スーパーのレジ袋も真っ黒になり「徹底しているなあ」と驚いたことがあります。


2016/10/04(火)
★弘智法印即身仏さまの祥月命日「10月2日」














10月2日は弘智法印即身仏さまの祥月命日、つまり弘智さまが御入定された日でした。今から653年前の1363年10月2日に、弘智さまは3000日に及ぶ厳しい修行を終えて、即身仏になるために入定されたのです。

毎年この日は弘智さまを偲ぶ爐祭りの日爐箸靴涜爾諒や檀信徒が集い、一日にぎやかに「弘智講」が行われてきました。昔は前日から大勢の信者さんが爐籠り(本堂に宿泊)爐鬚靴浸代もあったといいます。

そして今年、初めて「弘智講」をお休みしました。

夏に檀家総代さんと話し合った末「今の時代に合った弘智講に見直そう」ということになり、とりあえず、今年だけはお休みをして来年の「弘智講」は爐泙辰燭新しい形でスタートする爐海箸箸覆蠅泙靴拭

弘智さまが即身仏となられてかれこれ数百年。江戸時代ごろから「弘智講」は行われてきたようです。たぶん「弘智講」が行われなかった年は無い、と言ってもいいくらい毎年のように行われてきたとても大切な行事です。

それなのに、我々の代に一時的にせよ爐休み爐鬚垢襪海箸砲覆辰燭海箸砲弔い討蓮弘智さまに申し訳ない気持ちや、後ろめたさ、さみしさも正直ありました。

しかし爐海譴泙任旅庵匚屬虜澆衒爐任蓮△舛腓辰噺続Δ魎兇犬討い燭里盪実なので(参拝者の高齢化で年々参加が減少など)、仕方のないことかなと今は思っています。


という事情によりまして、今年の10月2日の弘智さまの御命日は、住職と私の2人だけで「弘智堂」でひっそりとお経をあげました。

題して『西生寺住職と住職夫人 ふたりで弘智さまを偲ぶ会』です。

10月2日早朝、特別に新米を炊き、日ごろの感謝を込めていつもより手間ひまかけて作った「霊供膳(おりいく)」を手に、秋の虫たちが夜の続きでチッチッチッとひかえめに鳴くすがすがしい空気に包まれる境内を、住職とふたり「弘智堂」へ向かいました。

前日にお花やお供物を供え、お掃除を済ませておいた「弘智法印即身仏霊堂」へ入り、お灯をつけたあと、弘智さまが御安置されている「お厨子」のすぐ下に座り、読経をする住職のとなりで一緒に祈りました。

思えば「弘智講」の日の私は一日中、受付寺務所と台所、庫裡や会場の客殿を行ったり来たりのあわただしさで、こうやって心静かに弘智さまと向き合い、手を合わせて祈ることなどありませんでした。

下りていた御簾(おみす)が少しずつ上がり、端座をした弘智さまの御姿が現れると、いつも私は緊張で爛優海魔砲泙譴織優坤澂爐澆燭い妨任泙辰討靴泙い泙后

なぜなら、弘智さまは犹笋瞭頃の行いやダークな?胸の内狒瓦討鮓透かしていて、誤魔化しようがないからです。

「本当にそれで良いのか?」
「真心を尽くしているか?」
「物事に真摯に向き合っているか?」

(!? )

「無駄使いをしているようだな?」
「料理が近ごろ手抜きじゃないのかね?」
「飼い猫タビーをたたいちゃダメでしょ」

(むむむ、弘智さまするどい…)

そして、

「いろいろあるだろうが精いっぱい努めなさい。これからも私が見守っているから」

このように結婚いらい私は、弘智さまに叱咤激励されっぱなしです。

実際に私は、さまざまなピンチの場面で「大丈夫、弘智さまが見守ってくださっているからぜったいに大丈夫」という思考パターンで何度も救われています。

そんな風に思うと、心の波風が止み、弱っていた心が不思議なくらい強くなれるのです。何の根拠もないけれど、これが爐歓心爐箸いΔ發里覆里世隼廚い泙后


住職も私も、ご因縁によりこの西生寺と弘智さまをお守りしてゆく使命を背負った寺族として、これまでも代々そうであったように、これからも精いっぱいお守りをしてゆくことを改めて誓い、

「何があっても、弘智さまが良い方向へ導いてくださり、ぜったいに乗り越えていける」という思いを胸に、澄みきった心で弘智堂を後にしました。



●画像左…「弘智法印即身仏霊堂」
弥彦山の中にある西生寺の諸堂のなかでも一番高い場所に位置する「弘智堂」は、石段を登った先にあります。密彫(みつぼり)や籠彫(かごぼり)の彫刻が見事な弘智堂正面。

堂内は狆敷き爐覆里任世辰らできます。昔、参拝者がいちいち靴を脱ぐのは大変だからと、畳敷きをやめて「板張り」にして内陣以外の堂内を狹畋爐任△れるようにした時代があります。しかし弘智さまがその事をとても嫌がったので、それ以来ずーっと畳敷きです。

考えてみれば、自分の家に他人が土足で上がり込んできて平気でいられる人はいないのと同じく、弘智さまにとっては「弘智堂が自宅」なのだから、嫌がるのも当然なのかもしれません。


●画像右…弘智堂「内陣の様子」
電灯をつけず、やわらかいローソクの灯明のみで、鮮やかに浮かび上がった「錦の御簾(みす)」。このお御簾の向こうに弘智法印即身仏さまがおられます。

弘智さまについて関心を持たれた方は、当サイトの『弘智法印即身仏』のページをどうぞご覧ください。(弘智さまは日本最古の即身仏です。時代が古いので(鎌倉末期)残された記録も少ない中で知り得たことすべてを記したつもりです)


2016/09/18(日)
★仏教の教え「中道−3つの心−」
















お彼岸を迎えました。いつからか、敬老の日をはさんだこの時期の連休を爛轡襯弌璽Εーク爐噺討屬茲Δ砲覆蝓∀休のにぎやかな日どりの真ん中、今年は9月22日が「秋分の日」、「お彼岸の中日」です。

初夏のゴールデンウィーク、真夏のお盆休み、秋のシルバーウィーク、冬の年末年始の正月休みと一年で4回の連休がすっかり定着した日本。どれも私にはまったく無関係な爐休み爐任垢「春夏秋冬に一度ずつみたいでバランスもいいんじゃない」とか思います。


というわけで今年も「お彼岸の中日」にちなみ、「中道(ちゅうどう)のお話」をしたいと思います。

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、春と秋の2度の「中日」は夜と昼の長さが同じになります。仏教ではこの日を「中道(ちゅうどう)」と呼びます。

「中道」とは猜个蕕覆ぁ覆たよらない)爐箸いΠ嫐です。

ひとことで言いますと「かたよらず 心を広く保つことが大切」ということです。

つまり「かたよらずに広〜い心で生きると牾抬爐任垢茵廚箸いΔ海箸任后

では、心を広く保つため、かたよらないためにはどうすればよいのでしょう?

そのためにはまずは、こだわらないこと。

そして、とらわれないこと。

つまり、
・「こだわらない心」
・「とらわれない心」
・「かたよらない心」

この「3つの心」が大切なのだそうです。

こだわると、それにとらわれてどんどん心が狭くなり、かたよってしまうのです。

こだわらず、かたよらず、とらわれず、です。


一年前、同じくお彼岸を迎えるにあたり「中道」について「おてら通信」に書いた時、私自身もかなりこの爍海弔凌喚爐房罎れるものがありました。

「よし、もうこれまでの狄乾ツキツ、ガチガチ、イライラ爐亮分とはおさらばさ。3つの心を心がけて逆境にも強くなり、柔軟に、軽やかに、楽しく、何があってもバラ色の毎日を送るぞ!」

なんて思ったものです。

あれから1年…

正直白状しますと、ちょっと前にお彼岸を迎えるにあたり「3つの心」を久しぶりに思い出したところ、

「3つの心って何と何と何だっけ?」

とすっかり忘れていました。(笑)。

人さまに「良いでしょ」と紹介しておいて無責任な話ですが、ま、人間そんなものです。ですが1年に2度訪れる「お彼岸の中日」に、「3つの心」を思い返し狄瓦鬟螢札奪鉢爐垢襪海箸魯爛世任呂覆い隼廚い泙后

例えるなら、半年〜1年に一度、定期的に歯医者さんに行ってプラークコントロール(歯垢除去)をしてもらって狠郢予防爐鬚垢襪里汎韻犬茲Δ粉兇検

半年〜1年に一度、「3つの心」を思い出すことにより、「こだわって、とらわれて、かたよって、心がキツキツになってしまっている自分の心」をリセット、

「こだわらず、かたよらず、とらわれず」に立ち帰り、一時的にせよ、心を広く軽くすることは狡蟯的な心のメンテナンス爐砲覆襪もしれません。


最後にもういちど言いましょう。

みなさん、仏教で猜个蕕覆き爐箸いΠ嫐の「中道」の教えは、

・かたよらず 心を広く保つことが大切であーる、
・かたよらずに広〜い心で生きると毎日がなんだか牾抬爐覆里任◆爾襦
・楽になるには「3つの心」を心がければ、大丈夫なのであーる、

「3つの心」とは、

「こだわらない心」
「とらわれない心」
「かたよらない心」

なのであーる。

以上でした。



●画像左…お彼岸といえば「彼岸花」ですね。
「野仏エリア」に、今年もにょっきりと茎を出した彼岸花が咲きはじめました。「彼岸花ってなんでこんなにおそろしくお墓や野仏に合うのだろう」と毎年考えるのですが、今年も答えは出ませんでした。

●画像右…JR東日本新幹線車内雑誌「トランヴェール」9月号に西生寺が紹介されています!
東北新幹線や、上越新幹線の車内で読むことができるおなじみの「トランヴェール」です。みなさんも手にしたことがあるのではないでしょうか。9月号の特集は「妖怪、新潟に現る」。作家・博物学研究家でテレビでもおなじみの、荒俣宏さんを団長とする猴轍探偵団爐県内の妖怪にまつわるミステリースポットを訪れるという楽しい内容です。

その妖怪スポットのひとつとして西生寺の「雷獣くんミイラ」が紹介されました(雷獣くんは本当に人気者)。かなりのインパクトで雷獣くんアップの顔が載っていて、住職や私もちらっと登場しています。

荒俣さんの雑学、いや、博学ぶりは私のあこがれ。「宝物堂」の展示物を興味深そうにひとつひとつじっくりと見ながら「コレはかなり珍しいでしょ」「いやあ、地方の田舎のお寺ほど面白い所はないよね」と、見るモノすべてが興味の対象と化し、なおかつ何でも知っている荒俣さんに「博学王はやっぱりちがうわ」と感嘆するばかりの私。とっても楽しい「妖怪探偵団」訪問でした。思わずめったにしない記念写真をお願いしてしまいました。


2016/09/06(火)
★西生寺(阿刀家)の近況報告です。














9月に入りました。今年は残暑が厳しく、まだまだ暑い日が続きそうですが、気分としては9月はもう牴騰爐任呂覆狃藹燹孱厳遒鬚發辰堂討禄わった」という気がします。

スーパーの買い出しに、弥彦山系の麓の「越後平野」に広がる田園地帯を車で走ると、早生品種の稲刈りがピークを迎えていました。

刈り取り最中の田んぼ、刈られた田んぼ、まだ若干青さの残る背の高いコシヒカリの田んぼ、これから刈り取りを待つたわわに実ったゴールデンな田んぼ、風の方向に倒れてしまっている田んぼ、無農薬なのか猫じゃらしみたいな雑草が生い茂り遠目には田んぼには見えないワイルドな田んぼ、

「田植えの時にはわからなかったけど、田んぼってこんなに個性があるものだったんだ」

ちょっと感動。

それにしても今年の夏ほど、日常のお寺暮らしのルーティーン以外に、どこどこへ行ったとか、何かをしたとか、誰かと集まったとか、そういう「夏休み」的な特別感のある事を何ひとつしないで、毎日西生寺にしっかりと根を張って暮らした夏もなかったです。

住職不在時のお寺の留守番、日中の受付寺務所勤め、お盆などの行事、里帰り家族の世話、高齢で認知症の父母の見守りやお世話をしているうちに今日です。

しかし我が家の現状を考えると「ま、これも仕方のないことかな」と思います。

20代だったら「あり得ないでしょ!」とか言ってストレスを爆発させていたかもしれませんが、40代半ばともなるとそんなこともないようで、思いのほかストレスは感じていません。(多少はありますが)


「こんな私でも素直に現実を受け入れているものなのだなあ、自分、大人になったなあ…」

なんて思い、誰も褒めてくれないので自分で自分を褒めたりしてます(笑)。


お寺を一日たりとも離れられなくても、ストレスをあまり感じないでいられる一番の理由は、私の居場所であり終の棲家と決めているココ、「西生寺が好きだ」ということでしょう。(住めば都とはよく言ったものだ)

お堂が点在する開放的で明るい雰囲気の広い境内は、山や海、自然に囲まれて移ろう四季をリアルに体感できるし、動植物の観察も面白く、こまごまとした日常を忘れてのんびりだっくらできます。そして弘智さまをはじめ、たくさんの仏さまに囲まれていると心が落ち着きます。

2つめの理由は、結婚が早く、園子ママのそばでたくさんの事を学んだ「下積み時代」が長かった私にとっては、今のように住職とふたりでお寺の先頭に立っていろいろ自分達のやりたいように出来るようになったことに対し狢臺僂記牋幣紊砲箸討皚爐笋蠅い爐魎兇犬討い襪海箸任后

そして3つめの理由。じつは「こういう時も来ようか」と、かねがね意識して犧濛陲撚椎修覆気気笋な趣味の充実爐魴廚辰討たのが功を奏しました。在宅で気分転換できること、自分のための時間はとても大切です。自分の居場所が好きなモノ、興味がある事であふれていると猜襪蕕靴遼足度爐違います。

在宅趣味の充実こそ「どんな状況でも自分の人生を楽しく生きる秘訣」だと思うのですが、「別段、趣味と呼べるものはない。これまでも これからも…」みたいな人も回りに多く、趣味なしでは生きていけない私からするとかなりびっくりです。


しかし、脳も体も加速度的に衰えてゆく長老(お父さん)や園子ママに接していると犧8紊良坩足爐肋錣某瓦諒匐にあります。この夏ははっきりいってかなりの激変で、正確には今後だけでなく犧Fも不安爐箸い辰燭箸海蹇

私の心に住みついた不安は「生き物」みたいに大きくなったり小さくなったりしていて、私を犲綉き爐砲気擦燭雖犇気爐砲気擦燭蠅函一日の間でころころと変化します。

離れの寝室に朝、元気な声で「起きてくださーい」と起こしに行き、夜寝るのを見とどけて「良かった。今日もちゃんとベットで就寝した」とほっとするような毎日です。


認知症による脳の衰えは、例えば猝亀の蓮μ鬼愎慣廊爐猟肱靴両豺腓蓮屬のうまで習慣としてできたことが、今日になると突然できなくなっている」「ご飯を食べても食べなくてもどうでもよい」みたいな感じ。

園子ママの場合は犹廚すみ・活動系爐箸任盡世い泙垢「ご飯を食べていないと強く思い込み、一日中空腹を訴えている」「来客があると思い込み、あわてて準備をしようとして転倒する」みたいな感じです。

私も住職も「介護は初めて」なのでまったくの未知の世界。長老や園子ママにどう接したら良いのかというような戸惑いや、お寺の仕事との両立に不安を感じたりするのは当たり前なのかもしれません。

今後は介護サービスの利用も頭に入れながら、夫婦で協力してお世話をし、何でも話し合い、愛猫タビーのモフ毛をいじくり、在宅趣味で気晴らし、くよくよしない、あたふたしない、今こそタイ人に学んだ「マイペンライ、なんとかなるさ精神」を発揮したいと思います。


というわけで今回は、この「おてら通信」を通じていつも狎樟源(父母)の様子爐魑い砲けてくださっている、檀信徒のみなさまのために、たまにこのような内容にしてみました。どうぞよろしく。



●画像左…気晴らし「境内散歩」で見つけた発見
赤い実がぶら下がっている「フウリンウメモドキ」の葉っぱに見つけたかわいいハチの巣2つ。葉っぱが落ちてしまえばそれまでという、一枚の葉っぱに運命を託してしまった爐Δうかしていられない小さなハチの巣2つ爐蓮∋笋隆兒‖仂櫃妨事合格です。

●画像右…気晴らし「境内散歩」で見つけた発見
梅雨の6月から一ヶ月間、これまでにない超当たり年で、芳香な香りと美しい白い大輪の花をたくさん咲かせてくれた「泰山木(タイザンボク)」の花のその後。こんな風になりかけて、ほとんどがぽろぽろと落下してしまう中、この実?は立派に成長中。格好いいヘアースタイルみたい。今後の変化に期待してこちらも観察中。


2016/08/24(水)
★雑誌「WEEK!」最新号に西生寺が紹介されています。














新潟で若者に定番の人気雑誌「WEEK!」最新号は、かわいらしいイラストがちりばめられた「週末TRIP日帰り温泉」特集が目玉です。

その中の「寺泊編」に当山西生寺が紹介されています。愛染明王さまの「良縁の絵馬」や、即身仏がご安置されている「弘智堂」、そして宝物堂に展示されている「弘智法印即身仏身代わりの木像」、宝物堂いちばんの人気者「雷獣くんミイラ」、さらにメディア初登場となる「オオカミ夫婦の巨大はく製」です。


編集部からの取材依頼の時に、

「寺泊の有名スポットではなく犒蠑貪爐幣貊蠅鮠匆陲靴燭い隼廚辰董△い蹐い軛気靴討い燭薛狎樟源の宝物堂爐目に留まりました」

「特に雷獣ミイラやオオカミのはく製なんてすごい珍しくないですか。ぜひ取材させてください」

とのことで「ぜひぜひ。うち、穴場度はすごいですから」と快くOKをしました。


「雷獣くんミイラ」は爐修寮こΝ爐任呂箸討睛名で、多方面より何度も取材を受けていますが、「オオカミ夫婦のはく製」は初めてです。

じつは、オオカミ夫婦はかねがね、人気者で宝物堂のリーダーである「雷獣くんミイラ」に憧れており、

「いつかは自分たちもメディアで紹介されたい」

という大きな夢を抱いていました。しかし取材班はいつもオオカミ夫婦の前を素通り、奥の雷獣くんへ直行するのでした。


2年くらい前だったか「テレビ番組の雷獣くん取材」のときに、「よし!今度こそ!」と、オオカミ夫婦が力を合わせ、ものすごい目力と迫力の表情で「自分たちも取り上げて〜」と、その存在を取材スタッフにアピールしたことがあります。

その結果、見事にディレクターの目に留まり、

「おっ、すげえでかい、これオオカミのはく製?」

と牋貊屬世鵜狠輒椶気譴燭發里痢△垢阿僕觸辰んミイラに移ってしまい、えらくがっかりしたオオカミ夫婦なのでした。

私はそんなしょんぼりしているオオカミ夫婦に、

「無視じゃなくて目に留まったんだから一歩前進じゃない。地道にがんばろうよ、応援しているから」

となぐさめたことを覚えています。

で・す・か・ら、今回、オオカミ夫婦のはく製が、念願叶って「WEEK!」で紹介されることとなり、発売日前日に、手元に届いた雑誌を見て、オオカミ夫婦の猯派な勇姿爐鬚海量椶燃稜Г靴燭箸、思わずほろりと涙がこぼれそうになりました。

「やったね!オオカミ夫婦!おめでとう!」

因縁により、西生寺の宝物堂の仲間入りをしてから9年、夢がついにかなった瞬間でした。


そうだった、大事なことを書くのを忘れていました。

じつは東京から来た、別件の「雷獣くんミイラ」の取材がこの「WEEK取材」の直前にあり(本当に雷獣くんミイラは取材が多い)、その時の取材チームの中に生物学の先生がいました。

「こんな機会はめったにない」と、急に思いついた私は先生に「オオカミ夫婦のはく製」を紹介し、

「いったいどんなはく製なのか、本物なのか、ニセ者なのか」

を目視で簡単に、調べてもらったのです。

その結果は?

1、 オオカミ夫婦のはく製は、間違いなく「タイリクオオカミ」で本物であーる
2、 このオオカミは今でもユーラシア大陸のシベリアなどの寒い地方に生存している
3、 はく製の状態もよい、できれば虫がつかないように燻蒸してほしい
4、 歯もちゃんとこの固体の歯である

などの診断結果が出ました。4番の「歯もちゃんとこの固体の歯である」という点は、非常に重要なのだそうです。

なぜなら、先生が言うには、一見立派な「丸ごと一頭のオオカミのはく製」に見えても、頭蓋骨の部分だけが犒А淵マ)爐鮖箸辰萄遒辰討い襪呂製がけっこう多いのだそうです。

(クマの頭蓋骨にオオカミの皮を貼るという仕組み)

オオカミのはく製の「顔」で、ゆいいつ頭蓋骨むき出しの部分となる犹爐鮓ると、「クマの歯じゃん」みたいにすぐにわかるそうで、うちのオオカミ夫婦の場合は爐舛磴鵑伴分の歯(=オオカミの歯)である爐箸いΔ海箸判明しました。


住職:「見る人が見ると一瞬でクマの歯か、オオカミの歯か、判ってしまうんだなあ」

私:「どんな世界にもいるけど、その分野に精通している狎賁膕鉢爐辰討垢瓦い覆◆

と感心すると同時に、私自身も思いもよらぬ知識を得て得したような気分になり、オオカミ夫婦も専門家にお墨付きをもらい「まあね、ふふん」とどや顔。


この他にも「宝物堂」は、弘智法印即身仏ゆかりの遺品、良寛さま直筆の書、クジラ御霊験骨、田中角栄さんの遺墨などなど、書ききれないくらいのいろいろなモノがミックス状態(笑)で展示されており猖萋無料爐杷甸僂任ます。

見事犇縮のツボ爐縫魯泙辰真佑呂い弔泙任眦玄品を眺めていますし、ささーっと眺めて1分で出てくる方もいます。さあ、あなたはどっち派でしょう。




●画像左…掲載を喜ぶ「オオカミ夫婦のはく製」
手前が「これぞオオカミ!」みたいな貫禄で爐っ爐噺る者を睨みつけるだんなさん、奥が小顔美人の奥さん。実物は2頭ともけっこうな大きさで、極寒の地シベリアの冬の大平原を思わせる倏魘笋量喨造澂爐とても美しいです。

●画像右…「WEEK!」の西生寺が掲載されているページ
良縁の絵馬の画像の下に、メディア初登場のオオカミ夫婦が!!右上には雷獣くんミイラが「ギャーッ!!」と叫んで存在感を発揮。江戸時代の「妖怪ブーム」の時にブレイクしたといわれる雷獣(らいじゅう)、

編集部のスタッフが「雷獣ってどういう鳴き声なのか見当もつかない」と言うので、「嵐の夜、雷鳴がとどろき、稲妻がピカッと光ったと同時に、恐ろしい歓喜の声をあげて人間を怖がらせた、と言い伝えがあるので爛ャーッ!!爐箸どうですか?」

とアドバイスをしたら、この紙面となりました。恐ろしげな雰囲気が出ていてなかなかいい感じです。雷獣くんは電気が大好きなのです。


2016/08/17(水)
★「ご先祖さま さようなら〜」お盆も終わりました。














お盆の最後「送り盆」の16日、「小豆粥」をたいて「精霊棚」に最後のお供えをして、里帰りをしていたご先祖さまとお別れをしました。(Uターンは午後かららしい)

「また来年待っています。みなさん さようなら〜」

目には見えないけれど、きっとご先祖さまたちは爐土産爐鮗蠅砲靴討△寮い悗販肯って行ったにちがいありません。

棚経(たなぎょう)が終わり、久々に「受付寺務所」でだっくらしている住職に素朴な質問を2つ。

私:「ご先祖さまは何のお土産を持っていったの?」
夫:「何でも、棚にあがったうまいものだよ」

私:「あの世はお土産だらけじゃん。みんな土産を持ってるのに、誰にあげる土産なの?」
夫:「自分で食べる分だけ持って帰るんだいやっ」

…ほんとかなあ、ちょっとあやしい感じ。


というわけで、忙しかったお盆も終わり少し脱力気味な中で「おてら通信」を書いています。お盆期間中に遠方から「即身仏拝観」を目的に来てくださった方も多く「休観」で本当に申し訳ありませんでした。

お盆のあいだ、朝から夕方までたくさんの家族が続々と車で「お墓参り」に訪れ、その犹禄爐鮹鷦崗譴痢崋付寺務所」でじーっと観察しながら、棚経で早朝から夜まで出払っている住職に代わり「留守番」に徹した3日間でした。(当然「ご先祖さまのおもてなし」も私が担当)

「お墓参り」と同じくらいかそれ以上に参拝者でにぎわったのが、境内の「水子地蔵」さまです。

西生寺の「水子地蔵尊エリア」はふだんからお参りが絶えないのですが、お盆期間中は早朝から晩までひっきりなしに、花や供物をたずさえて参拝に訪れるおおぜいの人々でにぎわいました。

入りきれなくて用意したバケツもいっぱいになってしまうほどのたくさんのお花や、一日中絶えないローソクの灯りやお線香のかおりに、水子地蔵さまたちもとってもうれしそうで満足した様子でした。

「お盆のお墓参り」というのとまったく同じ感覚で「水子さまのお盆のお墓参りはココ、西生寺の水子地蔵尊エリアなのだなあ」とあらためて気づき、

こんなに多くの人から大切にされているのだから、水子さまもお参りにくる人も気持ちよくいられるよう、このエリアのお掃除(&草取り)を怠らないように心がけよう、と誓いました。


夕方「受付寺務所」を閉めたあとは、365日ゆるぎない鉄則「毎日絶対に夕方5時が夕食タイム!」な高齢の長老&園子ママに夕食を作って先に食べてもらい、後かたずけをして台所に爛ギ爐鬚けてから私は毎日、永代供養墓「天翔園」へ出かけました。

(食事をしたことをすぐに忘れ「ごはんたべなきゃ」と何度も台所に来るようになった認知症の長老と園子ママ。食糧にあふれ、火のある台所は超危険なのでカギを閉めておくようになりました)


夕方のこの時間は、野外活動モードに入った「飼い猫タビー」が一緒についてきます。永代供養墓「天翔園」のいちばんの高台にある、十三仏と大きな阿弥陀如来さまの石像の「合葬墓」に手向けられたお線香やローソクの回収(そうじ)、お花の整理、そして私のおじいちゃんやおばあちゃんが入っている実家のお墓参りをしました。

(一日に何往復も犢臍鯤茲里修Δ賢爐納族箸里墓の前を通るので「おじいちゃんおばあちゃん、また来たよーまた来るねー」みたいにあいさつ)

この時間になるとようやく日差しが少し和らぎ、セミの大合唱に交じってひぐらしが鳴きはじめ、風がさわさわと頬をなで、まったりとした最高のひとときを迎えます。

「今日も終わった、おつかれさん」的に、天翔園の見晴しの良いベンチに腰を下ろし、そばで長ばり目を細めてうっとりと私を見上げるネコと一緒に、時間の許すかぎりぼんやりとここからのすばらしい展望を眺めて過ごしました。

早くも顔をのぞかせているお月さまと青い空、
弥彦山から国上山へと続く峰と雑木林の力強い緑、
海に沿って細長く伸びる野積集落の鮮やかな黄緑色の田園風景、
水平線がどこまでも広がるスケールのでかい夏の日本海と佐渡ヶ島…


「どこにも出かけられないけれど、家に居ながらにしてこんな雄大な景色がいつでも好きなだけ見られるのだからすごいじゃんか、私 」

みたいに自分に言い聞かせたりして。

「地球は丸い」や「目の前の海をたどるとその先は北朝鮮やロシア(渋い国ばかり)」をリアルに実感できるのが気に入っています。

突如、野積集落にひびき渡る「夕方6時の時報を告げる音楽」(←田舎にありがち)が聞こえると、我に返ったようにそろっと母屋へ戻り(ネコとはここでバイバイ)、我々夫婦用の爛好撻轡礇襪瞥漆爐僚猗をはじめます。(スタミナ系やタイ料理など父母が食べない料理をここぞとばかり)

夜7時半ごろに、「棚経」を終えてくたくたになって帰宅する住職を迎え、ふたりでスペシャルな夕食を食べて(いつもは家族4人なので夫婦水入らずはとってもうれしい)、ニュースやオリンピックのテレビを観ながら居眠り、だいたい夜10時すぎにはダウンして就寝するという毎日でした。


毎年のことですが、お盆が終わると「今年もいちばん過酷な3日間が終わったねえ」と、二人とも安堵してぼけっとする日が2、3日続きます。

久しぶりの家族4人そろっての食卓で「今年もお盆が終わりましたね」とお父さんと園子ママに言うと、

長老(父):「そうか」
園子ママ:「お盆? あ、忘れてた」

みたいな、間の抜けた返答にもすっかり慣れっことなりました。


というわけで、しばらくの間は私の大好きな猜寝困米常のお寺暮らし爐鬚里鵑咾蠅繁喫したいと思います。実質これが犹笋硫撞戮澂爐任后


(8月21日より、フランスからバカンス帰国中の甥っ子兄(24歳、社会人)が西生寺にやってきます。日ごろ犲禺圓里澆覆るパワー爐欠如している西生寺。あっちこっちにある境内中のあじさいの花の伐採や、側溝のドロ除去など爛蓮璽匹箆働爐鮖垣垢衢儖佞靴董甥っ子の到着を手ぐすねを引いて待っています。もちろん彼もそれを承知の上で来てくれます)



●画像左…天翔園永代供養墓「合葬墓」
今年のお盆も多くの方が合葬墓にお参りに来られました。13日の早朝、棚経に出かける前に住職がお盆のお経をあげました。(阿弥陀さまのお花の下に飼い猫タビーがちらり)

●画像右…天翔園永代供養墓「個別墓(夫婦・家族墓)」
お盆の期間が一年でいちばんにぎわいをみせるのは当山の天翔園も同じです。そばまで車で乗り付けて、思い思いにお墓に手を合わせていました。


2016/08/01(月)
★お盆「ご先祖さま お帰りなさ〜い」














「夏本番!」って感じのじりじりと焼け付くような暑さが続く新潟です。夏休みに入り、西生寺を訪れる参拝者の猴輿雖爐皸貶僂靴泙靴拭C聾橘鄒僂篁泊の海水浴帰りの家族連れ、レジャー&行楽途中にちょっとお寺参り、他県ナンバーの車も増えてみなさん牴撞戮濘満開爐任后

夏のあいだじゅうほぼ毎日、受付寺務所に缶詰状態の私からすると、かなりうらやましいですが、今年はちょうどオリンピックがあるのでテレビ観戦して過ごします。(気になる犹差爐魯屮薀献襪日本の12時間遅れ。日本が午前8時の時、ブラジルが前日午後8時です)


さて、本日8月1日は多くの寺院では、身内や肉親が亡くなって狃蕕瓩討里盆を迎える親族の方爐集まって「新盆会(あらぼんえ)」という法要が行われます。西生寺でも檀家さんや新盆を迎える親族の方々が集まります。

この「新盆会」を迎えると「今年もいよいよお盆が来るなあー」と思います。

「盆と正月が一緒に来たみたいだ」なんて言葉もあるくらい「お盆」は昔から、新年を祝う「正月」と同じくらい日本人が大切にしてきた行事です。(春秋の「お彼岸」もそうですね)

というわけで、この時期の「おてら通信」では恒例となっている爐盆のお話爐髻∈Gもしたいと思います。

寺院で「新盆会」の法要が行われる8月1日は、一般的には8月13日からの「お盆」に向けて、アレコレ準備を始める日です。

仏教ではそんな8月1日を「釜蓋一日(かまぶたついたち)」と言います。

これは地獄のシンボルともいえるあの犁霏腓覆釜爐粒検覆佞拭砲開く日という意味です。この日は畑に行って耳を地面につけると、地獄にある大きな釜のふたが開く音が聞こえるとか聞こえないとか…。

つまり、通常は蓋がされた状態でぐつぐつと恐ろしげに煮えたぎっているお釜も、8月1日からお盆が明けるまでの間だけは特別に爐休み爐箸いΔ錣韻任后

地獄も爐盆休み爐任后

それではさっそく、

爐汗菫弔気泙鬚迎えするための準備爐ら爐盆を迎えて終わるまでの流れ
を具体的に書いていきましょう。


まず「お墓そうじ」や「盆道(ぼんみち)つくり」を始めます。

準備の基本は「お墓そうじ」といってもよいくらい「お墓そうじ」はとっても大切です。お盆当日の「迎え盆」でのお墓参りの前に、ぜひとも済ませておかなければなりません。

我が家の場合、メインの「阿刀家の墓」の他に、私の実家のお墓や、代々西生寺に仕えた「僧侶のお墓」が山中にいくつかあり、墓そうじだけで3エリア9カ所ほどになります。

「盆道つくり」というのは、田舎に多いスタイル「自宅敷地内や田畑にある昔ながらのお墓」の場合に「お墓そうじ」に加えて、墓から家までの道を掃き清めることです。


そして8月7日は「磨き盆(みがきぼん)」です。

「お仏壇」の仏器などをキレイに磨きあげます。
(当山では「ニュー・テガール」という仏器磨き専門の液を使っています)


そしてお盆当日がせまってきたころ、里帰り中のご先祖さまの爐世辰ら場所爐箸覆襦崟採鄰(しょうりょうだな)」を作るのも忘れてはなりません。

お盆の間はこの「精霊棚」が「ご先祖さまに対するおもてなしの場所」となるのでとっても大事です。(マンションなど、棚を設置するスペースが難しい場合は「お仏壇」をちょっとアレンジすれば良いでしょう)


「どういう精霊棚がご先祖さまにとって居心地が良いのかしら?」

これ、毎年考える牘扮鵑離淵将爐燃目見当もつかないのですが、とにかく「少しでもご先祖さまの居心地が良いように」と心がけ、ご先祖さまのことを思いながら精霊棚を作ります。

まず台に「こも」と呼ばれるござを敷いて、ほおずきや変わりカボチャなど爛ラフルなミニ野菜爐覆匹鯤造戮鴇り付けます。「きゅうりの馬」や「ナスの牛」を供える地域もあります。

この「精霊棚」に供える物は他には「お花」、ハスの葉の上に新潟では必須とされる「味噌漬け」、「水」、「干菓子」、「果物」など。あとお盆期間中は狷替わり爐如屬こわ」や「白玉団子」などをお供えします。

お盆中は毎日、朝昼晩の3度の食事に牋貊岨虻抬爐痢嵶邏〜掘福瓩りいく)」でご先祖さまをもてなす地域もあります。こういう風習の地域の奥さんは、お盆中はほとんど台所に立っているらしいです。もちろん「おりいく」の献立は肉や魚を使わない狎鎖蔑鼠爐任后(私が先祖なら、豪華精進料理のお膳がつく地域へ里帰りしたいかも)


8月13日はいよいよ「御精霊さま(ご先祖さま)を迎える日」です。

我が家ではお墓そうじを終えた「お墓」ひとつひとつにお供えするための準備アレコレでこの日は大忙しです。

「お盆の花」で欠かせない黄色い爛ミナエシ爐筏討鯊ねて、数十束の「花束」を作ります。それと、この地域のお盆のお供えで「あられ」と呼ばれるキュウリやナス、カボチャなどを細かくサイコロ切りにしたモノをバケツいっぱい準備します。

「この世」でもそうですが、夕方になると「あの世」でも狒埓笋糞⊂淵薀奪轡絖爐始まります。

こっちの世界では、ご先祖さまが道に迷わないように、無事に我が家に帰って来られるように「迎え火」を焚き(今はちょうちんが主流です)ご先祖さまをお迎えしたあと、家族みんなで「お墓参り」をします。最初にお墓まで家族でちょうちんを持って行き、お墓でご先祖さまを迎えて一緒に家まで帰るという風習の地域もあります。

この時、「仏花」や「お灯(ローソク)」と一緒に持参する「お供え物」は、地域ごとに特色があります。我々の地域は朝作っておいた「あられ」を牾舛陵姚爐望茲擦栃菫阿剖,┐泙后そのほか「おはぎ」や「白玉団子」なども供えます。

今は「食べ物類」はお供えをしたらすぐに持ち帰るルールとなっている墓地が主流ですが、ここらの犹海諒菽廊爐呂修鵑覆海箸發擦梱犹情を良く知る犇内在住のカラスや獣(けもの)のエサとなります。

それと8月13日は、お寺のお坊さんにとっては牋貲中で一番過酷な3日間爐斑埜世任る、檀家さんの家々を回る「棚経(たなぎょう)」が始まります。

「棚経」は、家族全員が参加して猯さ△蠅鬚靴討い襪汗菫弔気泙里燭甅爐砲△欧襪経です。精霊棚の前、つまり狠の前爐任△欧襪経なので「棚経」と呼ぶのですが、今では爐仏壇の前爐主流となっています。

朝から晩まで一日中お経をあげてまわる夫や息子たち(僧侶)が夏バテをしないように、お寺の留守を守る我々寺庭は「食事の献立」に気を使い、スタミナをつけながらの3日間となります。(ちなみに新潟では夏の代表的なスタミナ郷土食は「くじら汁」です)


お盆「中日」の8月14日は「休息の日」です。自分も御精霊さまもゆっくりと過ごす日です。


8月15日は「別れを惜しむ日」です。

ご先祖さまと過ごす最後の1日を、互いに名残惜しく過ごす日です。この日夕方、我々の野積地区では爛淵垢糧蕕硫餃犲膾鼎砲茲襦復活して10年目となる『巡回型盆踊り』が開催され、村内はおおいに盛り上がります。


そしてお盆最後の日である8月16日は「御精霊を送る日」です。

夕方「送り火」を焚いてご先祖さまを送り出します。我々の住む野積では、手作りの船に御精霊を乗せて、地元の海岸から海に流す風習があります。昔からの西生寺の狒り方爐蓮崗豆粥」を炊いて、丸めた「精霊棚」と一緒に近くの珮韻だ遏覆呂蕕いわ)爐卜しています。

以上がご先祖さまを想いご先祖さまとともに過ごす「お盆行事」のひととおりの流れです。


最後に、今回の「おてら通信」では爐汗菫弔気洵爐箸いΩ斥佞何度も出てきましたが、みなさんは犲分のご先祖さまがざっくりと何人いらっしゃるか爐澗犬犬任靴腓Δ?

おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん…と自分から30代前までさかのぼると、なんとご先祖さまの数は爍渦人を超える爐修Δ任后

代々命をつないできたたくさんのご先祖さまのおかげで今の自分がいる、ということなのです。

みなさん ご先祖さまを大切にしましょう。「お盆」はご先祖さまに思いをはせ、そしてお墓参りもお忘れなく。


●画像左…「地獄の釜」inタイランド
「ドックバイト事件」で画像に使った犖い乏まれる地獄爐里△痢崔蝋ランド」です。地獄ランドのメイン、中央にどかんとあったのがこの「地獄の釜」です。牾ゆで爐砲気譴涜臍ぎしている、悪事を働いて地獄に落ちた人々のオブジェに、遠足で来たタイの子供たちも興味津々。

じつはこの「地獄ランド」に併設して、ハスの花が咲く池のほとりにたくさんの仏さまが微笑んでいる「極楽ランド」もあるのですが、わいわいにぎわっている地獄に対し、極楽はほとんどみなさん狒把未雖爐任客さんゼロ(笑)。やっぱり人気は恐ろしい地獄の世界。地獄にはいきたくないけど地獄は大好き。犇欧ぅ皀慮たさ爐亘国共通のようです。

住職がこのあいだ、兼務する弘願寺の法話で面白いことを話していたので紹介したいと思います。

−言葉の要らない世界が「極楽」(以心伝心)
−言葉の必要な世界が「この世」
−言葉の通じない世界が「地獄」

だそうです。なるほど。

●画像右…「精霊棚」
西生寺の精霊棚は毎年、客殿の中にある「位牌段」の下に設けます。やや薄暗く、ちょっとひっそり感があり私ごのみの雰囲気。ご先祖さまもきっとだっくらしてもらえると思うのです。



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【お知らせ】:お盆期間中8月13日〜15日は「即身仏拝観」をお休みします。

高齢の長老の足腰が弱り、高所にある「弘智堂」まで行けなくなりました。住職が棚経に出かけるので、お盆休みで混みあう期間なのですが「即身仏の拝観」はお休みとさせていただきます。本当に申し訳ありません。なお、宝物堂や境内を自由に参拝することはできます。「御朱印」は書いたものを駐車場の「受付寺務所」でご用意しております。

よろしくお願いいたします。
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