「今頃黄葉で落葉?なんの木だろう?アジサイじゃあるまいし」
と思ったら、、、、
「真冬の心のオアシス🕯」な
上品な良い香りと半透明の可憐な花を咲かせてくれる「蝋梅(ろうばい)」でした。

よく見ると、、、まん丸い黄色のつぼみの姿もありました。

今季も来月中旬以降の一番厳しい時期に咲いてくれそうですね。

さて、
ひとつ任務をクリアしては「完了」の✅チェックを入れるように、
新年を迎える準備アレコレをひとつひとつクリアし続けて年の瀬に突入した西生寺です。
いろいろやる事は多いのですが、毎年一番気合が入るといっても過言ではないのが弘智法印即身仏さまがお祀りされている「弘智堂の大掃除」です。
今年も暖かく晴天に恵まれた日を選んで住職と手分けをして掃除機やらバケツやらの掃除道具を抱え弘智堂に向かいました。

(樹齢800年大イチョウと奥に見える弘智堂)

(弘智堂正面の彫刻「鳳凰」と「龍」)

(弘智堂内から見た景色。目の前に樹齢800年大銀杏)
(お堂の扉に顔をこすっているタビー、庫裡玄関から一緒に付いてきました)
即身仏さまがご安置されているお厨子のガラスを綺麗に拭いて、全ての仏器を床に下ろして磨く、お厨子周りを大掃除、内陣全体を綺麗に掃き拭き掃除、左右の脇仏さまやおびんづるさまの埃を払い、堂内隅から隅まで掃除機かけ、ゴミまとめ等々。
そして最後にとりかかるのが最難関の「お御簾(みす)のヒモの取り換え」です。
スルスルと巻き上げるような仕掛けになっている複雑なヒモの通し方を毎年忘れてしまって緊張が走るのですが「??」となりつつも何とか完了!(最終段階、お厨子に取り付けるのがちんぷんかんぷんで危なかったー笑)
ぜんぶ含めて午前から午後の半日をかけての1年に1度の本気の大掃除でした。

(ヒモの長さ8メートル!ヒモを通す向きや順番が複雑なんです)

(今年も無事にヒモを取り替え終わりお御簾を元通りにセットできてMAX安堵感広がりました)
大掃除中、お堂周辺を散策したりヒモに飛びついて怒られたりしていたタビーですが、
帰りもなんか当たり前に我々と一緒に弘智堂から下りてきてゴールの庫裡前で「草」食べてました。

あとは神棚の大掃除なども。。。

(住職お手製の神棚の飾り物)
今年はいまのところ「カマキリ卵占い」は外れていて例年より気温も高い日が多く年末年始の仕事や大量の買い出しが楽でありがたいです。
最後に、、、
今年を振り返ってみると
やっぱり5月20日朝、住職が私を呼ぶ声と表情ですぐに事情を察知した「めちゃ可愛がっていた錦鯉のダムちゃんとの永遠の別れ」が心に残っています。
西生寺の池に35年間暮らし大きく立派に成長したダムちゃん。平均寿命が30歳といわれる錦鯉ですので人間では100歳を越えるような長生きをしてくれたダムちゃんでした。
いま、その『ダムちゃんのお墓』そばの山茶花(サザンカ)の花が満開で見事なんです。

(左下の四角い石を中心にとぐるっと丸い石で囲んだ部分がダムのお墓)
まるでダムちゃんのお墓をやさしく見守り、
美しく清らかに文字通り花を添えてくれているように思えてなりません、、、

だってお墓に散った白い花びらもハート♡型なんですよー

もうダムは帰ってこないけど毎朝お墓をチェックして挨拶して「ここにダムが眠っている」と思うと「ダムは遠くにいるわけではなくてそばにいるんだね」って思えるので来年も『ダムの墓守り』を続けます。
そうそう今年はついに西生寺境内にも初めてイノシシが出没した年でもありました。
今月上旬の朝、住職がお勤めの時に異変に気付きまして、弘智堂や阿弥陀堂周囲をひどく掘り返した痕(あと)がたくさんありイノシシの仕業と断定!しかも1頭ではなさそうです。(イヤですね…)
ということで、
今年も一年『おてら通信』を読んでくださり本当にありがとうございました。
皆さま良いお年をお迎えくださ~~~い。

