当山西生寺では今年も7月15日(火)、大勢の組寺の僧侶の皆さまが集まり、
毎年恒例の『大般若祈祷会』および『水子合同供養祭(施餓鬼法要)』が勤修されました。
前日14日は台風5号の影響によるフェーン現象で新潟県が全国一の暑さ🔥となり、
ここ寺泊も36.4度🔥という今年最高の暑さの中で住職とふたり、
汗だく全力投入で会場の庫裡や客殿のお掃除やアレコレと準備をながら
「今日が大般若当日じゃなくて本当に良かった」
と心の底から思いました。
当日15日(火)は午前中いっぱいは雨でしたが午後になると天気は回復、
いい感じの曇り空での大般若&水子合同供養祭となり、
平日にも関わらず大勢の方のご参拝を頂きまして誠にありがとうございました。
そして事前にお申込みをいただきました方におかれましては、
ご要望の御祈願や御供養の内容で
当日の法要でひとりひとりの名前と共に読み上げ祈願供養をさせていただきました。
全ての皆さまに 篤く御礼申し上げます。
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【会場の様子】
この日は大勢の僧侶が集まらないとできない2つの法要が行われる特別な1日です。
家内安全や身体健全などの「①御祈祷(大般若法要)」と
水子供養や先祖供養などの「②御供養(お施餓鬼法要)」の
2種類の法要があるので準備も2種類でした。
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≪①御祈祷(大般若法要)の仕様≫
大勢の僧侶より転読される「大般若経」600巻を納めた桐箱を配置しました。
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≪②御供養(お施餓鬼法要)の仕様≫
ご先祖さまや水子精霊さま餓鬼など全ての御精霊が集う「施餓鬼壇(せがきだん)」を作りました。
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≪受付(庫裡)≫
≪休憩スペース≫
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※当日のスケジュールはこちら
【日時】:7月15日(火)
【会場】:西生寺客殿
【日程】:午後1時~1時40分 「受付(庫裡)」
午後2時「大般若祈祷会」
午後2時半「水子合同供養祭(施餓鬼法要)」
午後3時半すぎ終了
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それでは当日の法要の様子を順を追って紹介します。
◎午後1時「会場&受付開始」
◎午後2時~「①大般若祈祷会」
7月15日限定でとってもご利益のある「大般若経(600巻)」を
僧侶が手分けして迫力満点に転読(てんどく)します。
この大般若経の経本を上から下にバサバサと転読する時の梵風には御利益があるとされ、
参加者の方は転読が済んだ経本で僧侶から体をポンポンしたりさすってもらったりして無病息災をいただけます。
僧侶10名の入場でいよいよ大般若法要がスタートしました。
梵風の御利益を授かろうと順番に僧侶の前に並ぶ参加者の皆さん。
大般若経の転読が終わりに近づくと「家内安全」「身体健全」など
お申込みされた方々の願い事と氏名を住職が次々と読み上げていきました。
(大般若守護十六善神の掛け軸の前で名前を読み上げていく住職)
◎午後2時45分~「②水子合同供養祭」並びに「施餓鬼法要」
「大般若祈祷会」が終わり次は水子御精霊たちやご先祖様をご供養する法要です。
この日の法要では複数のお坊さんが集まった時にだけ行える特別な『お施餓鬼(おせがき)法要』が執り行われました。
『お施餓鬼』とは報われない全ての餓鬼たちに分け隔てなくお経を施すことで仏さまの功徳が生まれ、
巡り巡って自分にご縁のある水子精霊やご先祖の精霊にも功徳が授かると共に、
現世の我々にも‶健康長寿‶がいただけるというとってもありがたい法要です。
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最初に「施餓鬼壇」に御導師さまが作法をします。
そのあと住職が30分以上かけてお申込みをされた方々の供養の内容
(水子供養・先祖代々など)と氏名が書かれた塔婆を
1枚1枚丁寧に読み上げていきました。
そして軽快なリズムの太鼓が響き渡る中を僧侶たちがぐるぐると何周も回りながら読経をしました。
◎午後3時45分、すべての法要が終了
法要が終了した後には、
お参りに来られた方に今日の法要で御祈祷をしたばかりの「大般若のお札」をお配りして、
今年の「大般若祈祷会&水子合同供養祭」は無事に終了いたしました。
今年も「受付帳場」を担当していただいた檀家総代さんの今井さん、役員の松井さん、田中さん本当にありがとうございました。
参拝された全員がお帰りになった後、法要を終えた寺院の皆さまは支度をする「書院の間」で着替えたり、
枝豆や飲み物、アイス、お菓子を食べながらしばし団欒をしてこの日最後のお帰りとなりました。
夏衣とはいえ何枚も重ね着をして気温30度以上の蒸し暑い中での法要は汗びっしょり。
今年も有難いお経をあげてくださり本当にありがとうございました。
寺院方がお帰りになり会場が静かになったとたん、今度は
人が来ない「離れの部屋」で1日中姿をくらませていたおてら猫タビーがのっそりと登場してそのまま庫裡の外へ…
ということで組寺の皆さま、受付帳場の皆さま、
お参りを頂いた檀家さんや一般参拝の皆さま本当にお疲れさまでした。