8月に入ったのにまだ梅雨明けせずじめじめが最高潮!どんよりと薄暗い日中にヒグラシの大合唱が鳴り止まない新潟の西生寺ですが今年もいよいよお盆シーズンがやってきました。
8月1日は「釜蓋一日(かまぶたついたち)」と昔から呼ばれていますよね。
お盆はあの世の皆さまにとっては「こっちの世界に帰ることができる最大の晴れイベント」です。普段はフタを閉じて煮えたぎっている「地獄の釜のフタも開いてこの日より地獄もお盆休み」という意味です。
そんなお盆入りを告げる8月1日、西生寺では恒例の「新盆会」が開催されました。この夏、初めてお盆に帰ってくる新しいご先祖さまが道に迷わずに無事に帰省できるようにエールのお経をあげる法要です。



そして今回の「おてら通信」のタイトルは『続・お盆の花形「精霊棚の世界」』です。
昨年初めてこの地域の「精霊棚」を紹介したのですが、とても好評だったので「続」をお届けしたいと思います。
その前におさらいです。
「精霊棚(しょうりょうだな)」とは里帰りをしたご先祖さまがお盆の間だっくらと過ごされる大切な場所で、この棚を作ると「ああお盆だな」と思わせてくれる風物詩的な存在で‶お盆の花形‶でもあります。
ちなみに昨年も載せましたが下の図は本山(智積院)より「ごく一般的な精霊棚の図解」です。

本山の「精霊棚の図解」はスタンダードな精霊棚ですが、実際には各地域、各家で代々受け継がれてきたさまざまな「精霊棚」があります。ふだんはお仏壇にある「お位牌」を精霊棚に移して配置する事は全国共通です。
お盆の時期、全国の多くの寺院では僧侶が檀家さんの家々を回ってお経をあげますが、これを昔から「棚経(たなぎょう)」「お棚参り」といいます。これはお盆の時期だけの言い方で各家の「精霊棚を参る」からその名がつきました。
それではさっそく…
昨年のお盆に住職が「棚経」で訪れた際に掲載の許可を頂いて撮影をさせてもらった「我々の地域の正統派かつとっても立派な精霊棚」を今回はさらに3軒増えまして合計5軒でご紹介したいと思います。
今回も素敵な精霊棚が次々と登場します!!
**
①西生寺檀家総代「今井家の精霊棚」
※昨年に引き続き登場


**
②村の漁師「網元家の精霊棚」
※昨年に引き続き登場

**
③NEW!村の知り合いの方の精霊棚


お盆に欠かせない「萱(かや)」は家の庭に生えていてこれを精霊棚にたくさん飾り〝茂らせる〝のがこだわりだそうです。

**
④NEW!村のお宅の精霊棚


**
④NEW!檀家さんの精霊棚

「仏間」とはよく言いますがこのお宅は奥のひと部屋全部が大きなお仏壇の間になっていてその手前の第二の仏間?に続く扉の前に精霊棚を設けています。

最後に昨年の我が家の精霊棚をおまけで。。。
2025テーマは『ザ・宴会』

我が家の「精霊棚」の基本は園子ママより受け継いだのですが昔から十三仏の掛け軸もないしミニ野菜も吊るさないんですよね。
他の精霊棚を見ると竹を切ってきて両脇に飾って竹の棒を渡してそこにミニ野菜を吊るしています。いま思ったのですが我が家のは「本山のごく一般的な精霊棚」の進化系?といってもいいかもです。
特徴的なのはお堂内の位牌壇の前に棚を設けているので「どなたでもご自由にだっくらしてくだい」ということです。
(今年の我が家の精霊棚のテーマも無事に決まり先日たくさん買い出しをしてきました)
**
いかがでしたか?
どのお家もご先祖さまや故人を思い心を込めて作った居心地の良さそうな素敵な精霊棚でした。
「精霊棚」は誰かに見せびらかすものではなく本来は家族と身内だけが知るものでかなりプライベートな世界です。そんなベールに包まれた知られざる精霊棚をご紹介しました。

