当山西生寺では今年も7月15日、大勢の組寺の僧侶の皆さまが集まり
毎年恒例の『大般若祈祷会』および『水子合同供養祭(施餓鬼法要)』が勤修されました。
今年は3連休最終日「海の日」ということもあり、
会場の客殿いっぱいに大勢の方のご参拝を頂きまして誠にありがとうございました。
そして事前にお申込みをいただきました方におかれましては、ご要望の御祈願や御供養の内容で
当日の法要でひとりひとりの名前と共に読み上げ祈願供養をさせていただきました。
全ての皆さまに 篤く御礼申し上げます。
(大般若会の日だけに御本尊として祀られる「大般若守護十六善神」さま)
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※当日のスケジュールはこちら
【日時】:7月15日(月)
【会場】:西生寺客殿
【時間】:午後1時~会場受付(庫裡)
午後2時『大般若祈祷会』
午後2時半すぎ『水子合同供養祭・先祖供養(施餓鬼法要)』
午後3時半すぎ終了
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当日の様子をご報告する前に今回の「おてら通信」では、この日行われる‶2つの法要‶
『大般若祈祷会』と『水子合同供養祭(お施餓鬼法要)』について‶違いと意味‶を簡単にご説明したいと思います。
●大般若祈祷会(だいはんにゃきとうえ)
最初に行われる法要『大般若祈祷会』は日頃お寺で行っているご祈祷(※)のスペシャルバージョンです。
(※ご祈祷…諸願成就・家内安全・病気平癒などの願いを仏さまに届けるお経をあげます)
何がスペシャルかといいますと、7月15日限定でとってもご利益のある
「大般若経(600巻)」を僧侶が手分けして迫力満点に転読(てんどく)することです。
この大般若経の経本を上から下にバサバサと転読する時の梵風には御利益があるとされ、
参加者の方は転読が済んだ経本で僧侶から体をポンポンしたりさすってもらったりして無病息災をいただけます。
(会場の様子。中央奥に施餓鬼壇、そして大般若経600巻を納めた桐箱を配置)
●水子合同供養祭・先祖供養(お施餓鬼法要)
そして「大般若祈祷会」が終わり、次に行われる法要が『水子合同供養祭・先祖供養』です。
亡くなられた水子御精霊たちやご先祖様をご供養する法要でこちらもスペシャルバージョンです。
何がスペシャルかといいますと、
この日の法要では複数のお坊さんが集まった時にだけ行える『お施餓鬼(おせがき)』を行うからです。
『お施餓鬼』とは報われない全ての餓鬼たちに分け隔てなくお経を施すことで仏さまの功徳が生まれ、
巡り巡って自分にご縁のある水子精霊やご先祖の精霊にも功徳が授かると共に、
現世の我々にも‶健康長寿‶がいただけるというとってもありがたい法要です。
「お施餓鬼の特徴」としては大勢の僧侶が集まれば集まるほど功徳が増すということですので、
7月15日は組寺総勢10名の僧侶による法要なのでかなりの功徳をいただけるのではないでしょうか。
(報われぬ餓鬼たちが集結する大切な「施餓鬼壇」には仏花・霊供膳・水・ご飯・野菜果物等のお供物をお供えします)
以上‶2つの法要の違いと意味‶をご説明したところでさっそく当日の様子をご報告いたします。
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◎午後1時すぎ「会場&受付開始」
(お揃いの西生寺の袈裟をかけて帳場を担当してくださるのは檀家総代さんと役員さんです)
◎午後2時~「大般若祈祷会」
中央の西生寺住職の大般若経の転読を合図に「大般若祈祷会」がスタートしました。
大きな大きな声で大般若経の題目を唱えながら
経本を上から下にアコーディオンのようにばっさばっさと転読する時の梵風に御利益があり、
参加者の皆さんは梵風の御利益を授かろうと順番に僧侶の前に並びました。
大般若経の転読が続く中、申し込まれた方の願い事と氏名を住職が次々と読み上げていきました。
(大般若守護十六善神の掛け軸の前で名前を読み上げていく住職)
大般若祈祷会法要が終わり、僧侶の皆さんは一旦下がります。
◎午後2時45分~「水子合同供養祭」並びに「施餓鬼法要」
2回目の法要(水子合同供養祭・お施餓鬼法要)のはじまりです。
最初に全ての餓鬼が集まるといわれる「施餓鬼壇」に御導師さまが作法をします。
そのあと住職が30分以上かけてお申込みをされた方の供養の内容と
(水子供養・先祖代々など)氏名が書かれた塔婆を
1枚1枚丁寧に読み上げていきました。
そして軽快なリズムの太鼓が響き渡る中を僧侶たちがぐるぐると何周も回りながら読経をしました。
◎午後3時45分、すべての法要が終了
(大般若会の時に配られるおふだ)
法要が終了した後には、
お参りに来られた方に今日の法要で御祈祷をしたばかりの「大般若のお札」をお配りして、
今年の「大般若祈祷会&水子合同供養祭」は無事に終了いたしました。
(大般若のお札をいただいてお帰りになる村の檀家の皆さま)
(たくさんのお花とお線香やロウソクのお灯で賑わったこの日の水子地蔵さまエリア)
寺院方の皆さま、受付帳場の皆さま、お参りを頂いた檀家さんや一般参拝の皆さま大変お疲れさまでした。
雨にも当たらず酷暑でもなく薄曇りの天候でとても良い1日でした。
【おまけ】
(ほぼ全ての紫陽花が終わった中で粘り強く7月15日まで開花を待ってくれた
境内最後の紫陽花を会場受付の庫裡の玄関に生けました)