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新「寺庭婦人マニュアル」

2022.03.03
仏教のおしえ

3月。お寺でぐうたら過ごした‶冬ごもり‶も終わりの時を迎えました。

お休みをいただいていた「おてら通信」も2カ月ぶりの更新です。

ということで、みなさま本当にお久しぶりでございますねーーお元気でしたでしょうか?

 


(ここ数日の気温の緩みでフキノトウが池の周りにぽこぽこと一斉に顔を出しました)

 

今季の冬は山手側は記録的な大雪でしたがこちら日本海沿岸部はたいした積雪もなく

下界よりは積雪量が増える弥彦山中腹にある我ら3ケ寺に除雪車が出動したのはたったの2回でした。

 


(積雪も最大25cm程度。厳しい越冬には変わりないけど暖冬少雪、極寒ドカ雪、その年によって差が激しい)

 

とはいえ人里離れたお寺なので積雪で道路が雪に埋もれてしまうと孤立感がハンパないです。

 

「除雪車が来てくれるかなあ…」と心細く思っている時に
遠方から独特な重低の走行音が聞こえてきて長岡市マークの除雪車が姿を現すと

 

「海側プチ山手の我々のことも忘れないでいてくれて本当にありがとう!」

 

と感極まって涙腺が緩むくらい除雪車はカッコよくて頼もしい存在です。

 

**

 

さて、

冬ごもりの間にちょうど良いタイミングで本山から送られてきた本がありまして、

毎晩、寝る前にその本を読んで寝落ちするパターンでした。

 

その本山から送られてきた本がこちら、

真言宗智山派の全ての寺庭婦人へ向けて刊行された寺庭向けのマニュアル本

『智山寺庭ハンドブック~基礎からわかる寺院生活のしるべ~』

 

です。

 

じつはこれはリニューアルされた2代目。

 

初代は、平成15年(2003年)に刊行された「寺庭のオキテ」じゃなくて
「寺庭のゆうべ」でもなかったえーと『寺庭のしるべ』でしたよねー確か。

今回18年ぶりに最強バージョンに分厚くリニューアルされました。

 

**

お寺(僧侶)に嫁いだ人のことを真言宗智山派では‶寺庭婦人(夫人)‶と呼びます。

 

サラリーマン家庭出身の寺庭の私もそうですが、

この最新のガイドブックじゃなかったハンドブックによると

お寺で生まれ育った「寺院出身」よりも、
お寺とは関係ない「一般在家出身」の寺庭婦人のほうが圧倒的多数で、

なんと寺庭全体の約8割も占めているという驚きのデータ。
(平成27年度総合調査より)

 

 

ということで今回の本はそこら辺(=仏教や寺院生活に無縁の寺庭が大多数)をより意識したのか、

 

仏教の基礎の基礎から今の時代に合った寺庭とはなんぞや?の心構えや実践まで

カテゴリーを「教え編」「実践編」「教化編」と3つに分けてできるだけ分かりやすく解説。

 

 

◎開祖、弘法大師空海の事
◎自分たち真言宗智山派の事
◎仏教を作ったお釈迦さまの事
◎世界に広がった仏教の種類の事
◎仏教の教えについての基礎的な事
◎仏教の年間行事についての基本的な事
◎日常で使う仏具や法衣などの仏教用語の解説
◎檀信徒との接し方や好ましい服装等寺庭としての心構え等々…

 

 

「お寺の事や仏教の事もほとんど知らないよね?」

 

が大前提の‶盛りだくさんの内容‶になっているのが特長です。

 

 


(本より:自坊で行う法要の時にはたいてい寺庭が作ることになる「霊供膳」の説明)

 

 

確かに、31年間も寺庭婦人をしているのに
自分の身を置いている仏教に対してここまできちんと向き合ったのは初めて。

 

知らない事ばかりでお恥ずかしいのを前提に書きますが…

いちばんビビッときたのは

この世は苦しみで形成されている(一切皆苦)
この世とは耐える場所であーる(忍土)

という、

仏教の教えの基本中の基本スタンスでした。

 


(お釈迦さま(ブッダ)は35歳の時、ガヤーの地の菩提樹の下で瞑想に入り
ついに悟りを開きました~\( ‘ω’)/って事もハンドブックには書いてあります)

 

 

よく大変難儀してアップアップしている状態を

「四苦八苦している」とか「四苦八苦する」

と言いますがこれは仏教用語です。

 

仏教では「一切皆苦(いっさいかいく)」をより細かく分類するとこの「四苦八苦」になります。

 

あらゆる事が思い通りにならないのが「一切皆苦」であり、

四つの苦しみやさらに言うと八つの避けられない苦しみでこの世はできているという意味です。

 

 

四苦は「生老病死」

生苦 (生まれる環境や親を選べない苦しみ)
老苦 (年老いることを避けられない苦しみ)
病苦 (病気になることを避けられない苦しみ)
死苦 (死ぬことを避けられない苦しみ)

 

それにさらに四苦追加して

愛別離苦(あいべつりく) 愛しい者と別れなければならない苦しみ
怨憎会苦(おんぞうえく) 憎んでいる者に会わなくてはならない苦しみ
求不得苦(ぐふとくく)  求めても手に入れることができない苦しみ
五蘊盛苦(ごうんじょうく) 煩悩(欲や悩み)を抱える身体も思い通りにできない苦しみ

 

合計で八苦。

 

 

私たちが生きるこの世は「四苦八苦の苦しみ」で成り立っているので「苦しくて当然」ということらしいです。

な~~んだそうだったのか~~
早く言ってよ~~

ど~おりで葛藤や煩悩は泡のように生まれては消えを日々繰り返し
心の淵には「不安」の一字がこびりついて離れない

シャバで生きていくのは色々大変なわけよね~

 

 

そして、少しでもその苦しみから解き放たれるために

仏教の教えがあり信仰があり

不安や迷いを消して心安らかに生きるために

御本尊さまなど仏前で手を合わせて仏さまに祈る事が大切なのだそうです。

 

 

**

 

仏前といえば「お仏壇」についても誰も教えてくれなかったなあ。

 

お仏壇は「ご先祖さまを祀る場所」という認識が一般的だけど、

 

じつはお仏壇は「家庭において御本尊さまを祀る壇」の事だそうです。

 

ですから亡くなった人がいるいないに関わらず、

家にお仏壇を構えて御本尊を祀ることが望ましいとのことでした。

 

きゃあ~~知らなかった~~

完全にお仏壇は「長老さまや園子ママたちご先祖さまのだっくら場所」かと思っていましたよー

 

念のために住職の夫に質問してみたら

「そんなこと当然でしょ」

ですって~~~教えて~~

 


(本より:本山が推薦するお仏壇の荘厳(しょううごん)飾りつけ。①本尊は大日如来さま)

 

 

このように18年ぶりにリニューアルされた「智山寺庭ハンドブック」は、

仏教に対しても仏事に対しても
あまりに無知なままここまでやってきた中堅寺庭の私に

誰も教えてくれなかった基本や基礎を多方面から教示してくれる

読み応えのあるガイドブックじゃなかったハンドブックに仕上がっています。

 

ちなみにハンドブックには「なぜ‶寺庭(じてい)‶と呼ぶのか?」についても丁寧な記述が。

寺の庭の草を取る仕事ばかりしているから寺庭

というのではなくて

一般的に「家庭」と言うのに対して「寺院なので寺庭」と書いてありました。

 

逆にわざわざそこまでの説明が必要なくらい

 

『日がな境内の草取りばっかりしているから寺庭婦人と呼ぶんだよ』説

 

根強いのですね!!

 

ということで、
簡単には苦しみから逃れられそうもない一切皆苦のこの世ですが
日々の感謝と御信心の心で数々の苦しみと上手にお付き合いして生きたいものです。

 

 


(丸2年お会いしてないけどムーングーンゴーン寺の寝釈迦さまもお元気かしらん?)

 

*******

【お知らせ】3月21日(月)「春分の日」は‶お彼岸の中日‶です。

菩提寺をお参りできる方は菩提寺をお参りして、お墓参りができる方はお墓参りをしましょう。
どちらもできない方は心の中でご先祖さまを思いお蔭さまと感謝の気持ちを伝えましょう。

*******

「年始会」報告と‶冬ごもり宣言‶
境内に咲く春の野草2022

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